お客様への対応はラリー、打ち返すべきこと。

リッツ・カールトン大阪でのありえへん話。

 

ある日ホテルの常連客が、ホテルの玄関前に止めてあった真っ赤な

ポルシェを見て、

 

「いい色のポルシェだねぇ。こういうのあるんだ。明日までに何とかなんないかねぇ。俺も買いたい。」と言った。

 

ご存知のようにポルシェのボディ塗装は、注文に合わせて生産するので、最初から赤のポルシェはない。

 

したがって、その日のうちに赤のポルシェを探すのは、ほぼ不可能。

 

しかし、みずから“変化を作り出すホテル”を掲げるリッツ・カールトン。

 

コンシェルジェは、手分けして関西中のディーラーに電話した。

 

すると、あった。赤いポルシェをキャンセルした客が。

 

赤いポルシェはめったに売れないので、ディーラーも困って悩んでいた。

 

そこへリッツ・カールトンから電話があったものだから、「すぐに、お届けいたします!」と言って届けると、

 

常連客は、「これだよ、これこれ!」と言って喜んだ。

 

リッツ・カールトンの常連客には、こんな“いい事件”を起こしてくれる客がいる、という。