ポニョの母の話

「崖の上のポニョ」公開当時、スタジオジブリ・鈴木プロデューサーと

天海祐希(ポニョの母グランマンマーレの声)さんの対談のひとコマ。

 

鈴木P: 「10年ほど前、ある映画賞で延々と待たされ頭に来て、たばこを吸ったんです。

 

僕は行儀が悪いんで灰皿がない場所で。そしたら、目の前を女性が通り過ぎ、戻ってきた。

 

ハッと見たら灰皿を差し出されたんです。それが天海さん。感動したんですよ。

 

だから候補者リストにあった名前を見つけた瞬間に即決。

 

宮さん(宮崎 駿監督)から『 何で!? 』って聞かれたので、今のエピソードを伝えたら『 いい話だ 』って。

 

ほかの候補者の声を聞く前に決まりました」

 

天海: 「灰皿を出しといて良かった。後々こんなことが起こるなんて思いませんし。

 

収録では、宮崎監督から『 もっと色っぽくお願いします 』って言われたんですけど、私の一番苦手なこと…。

 

『 大丈夫かな私、頑張れ私 』って思いながら声を出しました」